梅雨空Hike

裏道-御在所-武平峠-鎌ヶ岳-長石谷

20050702

今日は雨。傘をさして歩くなら傾斜の緩い裏道から。昔を偲び、のんびり傘さしHikeといこう。
という訳で蒼滝トンネルの上の駐車場に車を入れる。
「ややっ! まだ一台も停まっていない。」詰め込まれても良いように出しやすい所に停める。
雨はまだ降り出していないが今日は必ず降る筈。出し易い所に傘をセットする。


7:10 a.m. 蒼滝トンネル駐車場出発。
スカイライン入り口付近も満開だったが、ここでもアジサイが満開。


トンネルを通り裏道へ向かう。四半世紀前、毎週末通ったおきまりのコースだ。
仕事を終え、集合してから23号(当時は名四と呼んでいた)、桑名から東名阪、菰野の一号館でエサを仕込み、夜道をラテで照らしながら裏道を歩いたものだ。
北谷小屋の前の河原あたりにテントを張り終えると大体11時。それから宴会。翌日は二日酔いと寝不足で気分がすぐれない中、お稽古に励んだものだ。一壁終了点から身をのり出し(勿論セルフビレイは忘れず取って)、人のいない所へ「おえっ、おえっ。」とゲロを吐きながらセカンド確保。よくあんな汚い事やってたもんだ。
時効成立後の今だから白状できる罪深い過去…。
昔から山へ行く連中といったら、私も含めてだらしのない知性のかけらも無いヤツばかりだった。そういう点からいうと、現在主流の中高年諸兄は優等生ばかりと言っても過言では無いような…。

蒼滝橋を下へ降りる。湯ノ山からの道に合流する辺り、渕や滑滝の多い所だ。
夏場お稽古の後、火照った身体をここの水遊びで冷やしてから帰ったんだ。石鹸こそ使わなかったが頭からきれいに汗を流し、着替えも済ませて帰るとお風呂がはしょれたんだ。
ん? 何年か前の記事でも同じ事を言ったような…。健忘症ですかね?

昔通った道を通り堰堤に着く。ここからは新道を行くしかない。

旧道との合流点から旧道を堰堤まで戻る。大勢の人に踏み固められた旧道はさほど荒れもせずしっかり昔の面影を留めている。でもさすがに蜘蛛の巣がいっぱい。


時間が早いせいか、天気が良くないせいか、藤内小屋の前には誰もたむろっていない。これ幸いとばかりTest Stoneに乗ってみる。雨もまだ降り出しておらず乾いた岩はフリクションがよく効く。若い頃は濡れていてもどうって事なかったが、ロートルおじさんには乾いた岩の方が宜しいようで。
暫らく遊んでから出発。

8:30 a.m. ピョンの耳のテン場着。

久しぶりに見るここからのバットレス。初めて見たときの感動が思い浮かぶ。
感動というより胸を締め付けられるような威圧感。圧倒的な量感に息が出来ない程だったような…。岩にのめり込む中高年諸兄もこの感動がきっかけになっているんだろうなあ。
でも写真になるとどうってことないですね。やはり本物でないと駄目ですね。

急ぐ旅でもないし裏側からぴょんの耳へ行く。うん、テン場から仰ぐよりここから眺める方が迫力がある。


8:50 a.m. 藤内沢出合着。
今日は雨の筈なのに時々薄日が射している。今のところ降る気配無し。おかげで出合からバットレスがはっきりくっきり見えている。「うーん、ここから見上げるバットレスも良いですね。」


北谷沿いに高度を上げていくと砂ザレに出る。振り返ると北谷越に伊勢平野。菰野の町並みと田圃の緑が綺麗だ。


ふと足元を見るとズボンが凄く汚れている。「泥にしちゃあいやに赤いな。」
よく見ると血が滲んでいるようだ。「どこかの岩角で切ったかな?」とズボンの裾を捲くり上げる。
血糊がべっとりと付いているが傷口が解らない。「何かが刺さったのかな?それにしちゃあ血が多いな。」と思ったところで厭な予感。「もしかして蛭?」
血糊を拭き取ると有りました。小さな傷口から血が止まらず出ている。「そんなバナナ!」
何年か前、釈迦ヶ岳でやられ、その時も「釈迦に蛭なんていたかなあ?」いまでは多い事で結構有名らしい。
「御在所には絶対いない。」と安心していたのに、これじゃあもう御在所通いも止めようかな?
ブツブツ言いながら歩いていたら前壁の前。


国見峠が近付くといよいよ菰野の町並みがきれいに望める。こんなに視界が利いてて、いつ降り出すのだろう。やっぱり僕は晴れ男。これじゃあ今日一日もってしまうかも。


さすがにこの辺りには蛭もいないだろうと思いながらも、濡れた笹が被さってくるとつい構えてしまう。「蛭、嫌い〜。」
国見峠からは笹の無い所を選びながら行く。


9:50 a.m. 山頂遊歩道に飛び出す。


ここまでササユリとは一輪もお目にかかっていない。先週見た三角点手前の蕾を見に行く。

まだ蕾でした。でもすっかりピンク色に変わり先の方が開きかけています。明日くらいには咲くかもしれません。
ササユリを楽しみに峠道へ向かう。

やはり咲いていました。雨に濡れ、露を宿したササユリは本当に綺麗です。
ササユリは雨の日がよく似合う。…tanuo


11:00 a.m. 武平峠通過。
降りそうもないので鎌ヶ岳まで行く。


11:50 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

小休止の後長石谷を降る。降り口にも小さな花が…。


以下、多少のお湿りのおかげで少し水量の増えた長石谷です。


14:00 a.m. 車に帰着。
鎌の降り口で多少ぱらつきましたが、降られる事もなく帰り着きました。
曇り空のおかげでそんなに暑くもなくHikingが楽しめました。でも…これからは夏の間は裏道は避けましょう。でないとまた献血することになっちゃいます。

帰宅後傷口を再確認。写真ではよく解りませんが傷口がYの字になっていました。あきらかに蛭の口型です。そのうち御在所も蛭山になってしまうのかなあ。本当にここらで足を洗おうかなあ。健康管理には安上がりで丁度良いのですが…。

小汚い写真ですみません。


2005年07月02日23時05分00秒

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