なごり雪Hike

季節は弥生
もうすぐ彼岸。
風も無く穏やかな雪中Hike
ひざしにも暖かさが感じられる。
のんびりてくてくHiking。


20050305

家を出ると朧月。湿気はあるが大きな雲はない。明星か大きな星も見えている。
走り出すとやけに塵が舞っている。風は無かったのでもしかして雪か?
空には相変らず朧月。風花だ。鈴鹿あたりから飛ばされてきたものか?気温は高めなので上空に寒気が入っているとすると山は大荒れかな? なんて思いながら23号線を走る。
市内に入り要町の信号で停車。ふと辺りを見回すと、漆黒だと思っていた空に青みがさしている。
一瞬時間を間違えたかと思ったが既に3月。あと20日ほどでお彼岸だ。日の出も早くなって当然。いつも季節に追いかけられている。

三重県に入るとぼんやりと鈴鹿の山並みが見渡せる。全山山頂に雲を纏っているが空は薄曇。日の出とともに消えて行くだろう。
四日市に入ると山がピンクに染まりだした。時計を見ると、6:20 a.m. 日の出も早くなったものだ。写真を撮ろうと停車時にカメラを出したが、市街地では電線が邪魔で写せる所が無い。
そうこうしている内に市内を通り抜ける。三滝川沿いの電線の目立たない所でパチリ。
赤みもだいぶ褪めてしまった。


雲がきれると山頂部が真っ白。「また降ったんだ。」何とは無しにルンルンルン。気分が弾んでくる。
「全山見渡せる所は無いかいな。」とカメラ片手に片手運転。適当な所で車を停めパチパチパチ。

電柱が邪魔で御在所が写せる所が無い。とうとう湯ノ山駅を過ぎ温泉街手前まで来てしまった。
ここでやっとパチリ。もうすっかり日が昇ってしまい赤みなど全く無い。


7:00 a.m. 湯ノ山奥の駐車場着。駐車場にも薄く新雪が被っている。御在所も新雪で薄化粧。


7:15 a.m. 仕度をしてでっぱつ。
今日は不精してスパッツ無しで出かける。
外へ出ると意外と寒い。少々風が強い。急ぎ帽子と手袋を出す。

8:00 a.m. 岩棚着。朝日に輝く伊勢湾にセントレアが見える。橋もはっきり見える。が、飛行機の離発着は全く見えない。双眼鏡でもないとやはり無理か。


明日はT哉があそこから飛び立つのか。我家で一番乗り。北海道でスキー。いいなあ。

尾根道になると雪が深くなる。時々潜り込む。雪が靴の中に入り冷たい。観念してスパッツを着ける。

8:20 a.m. キレット着。鎌が姿を現した。


8:40 a.m. 北谷側テラス着。
釈迦山頂部の雲も大分薄くなった。遠く御岳が肌をピンクに染めている。天気もどんどん良くなって行く。


ここを過ぎると急に雪が増える。締まったザラメの上に10cmか20cm新雪が被っているため良く滑る。トレースを外すと結構潜る。

9:05 a.m. 岩稜帯着。


岩稜帯を回り込み富士見岩の尾根へのルンゼもしっかり雪が詰まっている。
「久しぶりに行ってみるか。」
つまさきを蹴り込みながら登る。新雪が薄く下のザラメが固い所は緊張する。ルンゼの中心の新雪の深い所へ回り込む。調子良く登り始めた所で、「ピシッ!」
5m程上で真横に亀裂が走る。と同時に雪面が流れ出す。規模は小さいが表層雪崩だ。下のザラメの上を締まった新雪が流れて行く。まるでソリに乗っているようなものだ。このまま落ちて行くと何かに激突する。痛いのは厭なので滑りながらつるはしのシャフトをスッと押す。
ガツンと右肩に衝撃。年とともに握力が落ちているせいかつるはしを手放してしまう。ビーンとヒモが伸びもう一度右腕を引っ張られて止まる。新雪のソリはそのまま下へデブリとなって落ちて行く。「さようなら〜。」
ザラメの上を登り返す。そうだ、今日は下の方でも歩くたび亀裂が走っていたんだ。こんな条件の日にこんな所を登ろうなんて何を考えてたんだろう。
つるはしは手放してしまうし、判断力も欠如してたし、心身ともに耄碌してしまいました。ホント、お馬鹿な私。あー、年は取りたくないですね。
特に判断力の欠如には愕然!ルートを変えて右手にトラバり夏道のトレースに合流。
ふと伊勢平野に目をやる。先程の緊張とは無縁ののどかな春景色が広がっている。

富士見岩下の岩場はこの前同様に直登。でも先程の失敗を学習してルンゼの芯は通らずブッシュ脇を行く。エッヘン。僕ってお悧巧さん。
ところがもう少しの所で足が痙攣。暫く片足立ちして攣った方の回復を待つ。が、なかなか回復しない。先程の握力低下と言い、こんな所での脹脛の痙攣と言い、「あ〜、年は取りたく無い!」つまさき立ちが堪えたかな?ほんの少ししかやってないんだけど。

待つ事数分。人に見られたら変な所で進退窮まっているのかと思われちゃう。トウシロウに見られちゃ沽券にかかわる…というほどの者か、おのれは!
回復を待って登りきる。そのまま富士見岩の尾根へ。やはりここの景色は最高。天気は良いし、風も無くポカポカ暖かいし、まるで春山。いいなあ春山、涸沢行きたいなあ。

9:50 a.m. 展望台に登りつく。日が当たり大黒岩の白い帽子が輝いている。うーん、綺麗綺麗。天気の善し悪しで写真の発色も全く違う。やはり天気は良いに越した事はない。そして僕は晴れ男。天気予報さえもこのひねくれた性格で捻じ曲げてしまう。


9:55 a.m. 朝陽台着。雪が多い。休憩所のテーブルも埋もれている。樹林帯をショートカットし下の遊歩道に抜ける。
人工氷爆も今日は発色が良い。チビッコ達の喚声を聞きながら燃料補給する。いざって時に痙攣しないように。


望湖台へ向う。本当に雪が多い。遊歩道が埋まってしまい、高い所を歩くので景色が違って見える。しかし新雪もよく締まっており潜らずに歩ける。


三角点から望湖台方面を見る。

御在所じゃあないみたいな景色。吹き溜まりの上を行くといきなりズボボボボ。
やはり雪が柔らかかった。股まで潜りながら締まっている方へ逃れる。ここは降りに通りましょ。

10:30 a.m. 望湖台着。雨乞山頂部のガスも徐々に薄れて行く。

笹が全て埋もれてしまい、雪も結構締まっておりどこでも行ける。ブッシュの遥か上を歩き南側広場へ抜ける。そのまま雪の斜面を東屋目がけて直進する。「うーん、快感!」
振り返ると斜面に落書きの跡。

時刻は 10:50 a.m. 午後5時にはT哉に車を渡さなきゃならない。今日も鎌までは行けない。今年は未だ一度も行っていない。「うーん、軟弱!」
どうせ行けないのだからと、一本杉でティータイム。雪を均して断マットを敷いてコンロを出す。ここは風があたらないので良い場所です。陽射しも強いのでツェルトは無し。出すのが面倒だし。
予熱を済ませノズルを開く。「んっ?」ガスが出ない。「ガス欠かな?」と思いながらもメタの火が消えていたので冷めちゃったのかも知れないと再度予熱。でも点かないコンロを揺すってみる。ガソリンが入っている気配が無い。
「バカバカバカ。」お馬鹿な僕ちゃん。コンロも含め何もかもザックに入れっぱなしでチェックもしない。このチャランポランは昔からちっとも変っていない。
でもいいさ。今日はまるっきり春。ポカポカ陽気で火の気なんて無くてもちっとも気にならない。返って冷たい水の方が旨いくらいだ。

大休止の後は最近の定番武平降り。
ところが思ったより雪が多く意外と楽しい。この季節でこれだけの雪、もうウハウハです。

夏道も完全に埋まってしまい、しっかり締まった雪に覆われ左程潜る事もない。
どこでも好きな所を歩いて行くだけ。一応表層雪崩に備えつるはしだけは持って行く。


12:10 武平峠着。 鎌への登りは雪壁になっているが踏跡あり。「うーん、時間があればなあ…。」


スカイラインも雪はあるが歩き易い。でもスキーがあるともっと下りやすい。
スノーシューの大きな足跡があったが、スキーの機動性を見せてあげたい。そりゃ登りも降りも楽でっせ。

12:40 三ツ口ダム着。表面が部分的に薄っすらと凍っていましたが、やはり春の陽光。寒々した感じはもう無い。周りの山肌にも新緑の気配が…。


13:55 車に帰着。本当に今日は汗ばむくらいの陽気でした。
ぼちぼちコクイ谷散歩にも良い季節。いやその前に是非鎌ちゃんに新年の挨拶をしてこなくっちゃ。

この時間なら温泉に寄っても充分5時には間に合う。という事で温泉に向かって出発。


以下入浴後菰野町役場前から


おまけに四日市IC近くの橋の上から竜-藤原。凄く白いですね。また降ったのでしょうね。


2005年03月05日22時35分00秒

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