新春Hike

2005年、歩きそめ。
思いもよらぬお年玉。
登りではさほどでもなかった雪が山頂-武平はたっぷり。
味わいすぎて「もうたくさん!」


20050102

年の初めのためしとて、今年も歩けるめでたさを、道具一式背に担ぎ、登る今日こそ楽しけれ。
昨日の炭火焼きステーキの後片付けのついでに道具一式、ボロ車に放り込んでおいた。
結局つるはしの錆落しはパス。一度使えば綺麗になるだろう。ワカンもガタガタになっているがいつになったら手入れすることやら。

23号線もさすがに空いている。トラックもたまに見かける程度。その割に遵法闘争中の車が多くいつもより遅れ気味。

四日市を抜けると鈴鹿の山並みが姿を現す。白い!年末の雪の残りかと思うが、木々に付いた霜降り状の白さは降ったばかりに見える。
菰野の町中に入ると道路に雪が残っている。昨夜から未明にかけて降ったようだ。
御在所は雲を被っているが雲母峰がたおやかな山肌に薄化粧をして近付いてくる。幸い車も居ないので道路の真ん中に停車して不気味な姿をパチリ。


7:10 a.m. 湯ノ山、奥の駐車場着。御在所にかかるガスは大分薄くなっていたが、既に赤みは消え明るく輝き始めていた。


7:35 a.m. 仕度を終えでっぱつ。スカイラインにもしっかり雪が積もっているがしっかりとトレースが付いている。昨日(元旦)のものだろう。これなら登りも楽だろう。
スカイラインを下から歩いてきた人に声をかけられる。「どこに入られるのですか?」
一瞬、何の事か解らず、「普通に中道を歩いてくるだけです。」
言った後で、突っぱねたような厭な言い方だったかな?と気になる。今度一緒になった時に謝っておこうか?
【入る】と言われると登攀対象のルートを連想する。ここら辺りにはそんな所は無い。それでどう答えて良いか迷ってしまったのだが、きっとあの人はどこから登るか?と言いたかったのだろう。「中道からです。」と普通に答えておけば良かった。
本当にどこから登るかを知りたかったのか?というと、そんなことどうでも良かったのかも知れない。ただの挨拶代わりだったのだろう。
新年早々、自分の機転の効かなさと人との接し方の拙さに自己嫌悪。
中高年の方々って海千山千の人付き合いのプロばかりなので、どうしても空回りしてしまうんです。何か聞かれたら真面目に答えてしまうのですが、本当はその答えが知りたいのではなく、声をかけるのが目的だったって事ばかりです。
こちらも一向に学習できずいつも後で気不味い思いをしています。

8:15 a.m. 岩棚着。山頂にはまだガスが残っていますがとても良い天気。雪の割りにトレースがしっかりしていて快調快調。先程の自己嫌悪も何処かに消えてしまいました。


8:30 a.m. キレット着。


8:45 a.m. 北谷側テラス着。

この先に備えつるはしを出しておく。

9:05 a.m. 岩稜帯着。

写真休憩ばかりとっていてちっとも進まない。


9:25 a.m. 富士見岩展望台着。先週に引き続き霧氷の付着が綺麗。黒い程の青空を背景に純白の樹枝が陽に輝いてグラサンしてても目が痛い程だ。

朝陽台へ向かう。ガスが切れ日が照るのを待っていたら手が冷え切ってしまう。ポッケで暖を取りながら晴れるのを待つ。
来たーっ。


9:40 a.m. 朝陽台着。


望湖台へ向かう。
スキー場には3本程きれいなウエーデルンのシュプール。ここにもスクールがあるそうなので、イントラが付けたものか。
ちびっこゲレンデでは親子連れのそり遊びの喚声。

アデリアの向こうの圧雪車車庫を過ぎるとトレース無し。いや古いのはあるが完全に新雪で覆われている。暫く進むが観念してワカンを着ける。

三角点から望湖台への道は雪が深い。又まで潜り垂れ下がった枝を除けて行く内ワカンが外れる。いいかげんな着け方だったからなあ。今シーズン初のワカン履きと初外れ。最初は何もかもおめでたい。雪面を踏み均し今度はしっかりと着ける。気温も低く踏んでも踏んでも雪が固まらない。

10:40 a.m. 望湖台着。

辺り一面樹氷の林。その向こうにあの山この山。


武平に向かう。ワカンも着いている事だし、踏み跡の無い南側広場から行く。


お参りに御岳社へ寄ろうかと思うが思ったより雪が深い。夕方までに帰らないといけないので体力の浪費はしたくない。分岐点から柏手。離れていてもその心があれば良いという事にしよう。
峠道へ出るのもズルをしてチロリン村バンガロー跡から。ところが広場に出るまでで股まで潜りゼーハーゼーハー。やっとの思いで柵を乗り越え広場に出る。ここで小休止。振り返るとまた景色にみとれてしまう。


時計を見ると既に11:30を回っている。今日は温泉はパスのつもりだがあまりのんびりもしていられない。早々に出発。
ところが出だしから潜り込んでしまう。まだ雪が柔らか過ぎてワカンが効かない。掘割の横に逃げ立木に捕まりながらもがきまわる。「やばっ。遅れると怒られちゃう!」
でもこの七転八倒がまた楽しいんですねえ。ヒーヒーと悲鳴をあげながら悶え、のたうちまわる。
咽の渇きと暑さに一息入れる。相当降ってきた。鎌があんなに高くなっている。周りの樹枝にはマシュマロがいっぱい付いている。


12:15 武平峠通過。引き続き雪の中をのたうちまわりながら行く。
スカイラインの直前でラッセル跡と遭遇。足跡の主はスカイラインから武平峠への道に入り直ぐ諦めたようだ。その後トンネルへ向かっている。何処へ行くつもりなんだろう。
折角のトレース、有り難く使わせて頂きます。おかげで早く帰れそう。
一度スカイラインから登山道に入りまたスカイライン。このまま表道まで続いているのかと思ったら途中へんな所から登山道に戻っている。(つけた本人はこの逆に辿っているのですが。)面倒臭いのでこのままスカイラインを辿り表道と合流する。山頂遊歩道の表道入り口にはトレースがあったので表道には必ずある筈。
スカイラインの重い雪はワカンには堪える。重くて足を引き抜くのに凄く労力を要する。
12:55 a.m. 表道に合流。しっかりしたトレースあり。しめしめ。
後の時間の目途がついたところで小休止。エナジーを補給する。


13:10 出発。トレースは多数に踏まれており壷足。幅が合わず歩き辛いのでワカンを外す。夏道ペースで下る。
13:25 三ツ口ダム着。先週はまだ碧色の湖水だったのに、今日は湖面に雪が積もり真っ白。


13:45 車に帰着。見上げると御在所にはまだ雪が付いたまま。昼間の色もまた格別。


「予定より早く降りてきたから温泉へ…。」という誘惑を断ち切り帰途に就く。汗臭いのが気になるなあ。
帰りは道路の雪も消え、スリックタイヤのようなズル剥けスタッドレスでも安心して降れる。
ところが変な所に車が…旧湯ノ山ホテル跡地に軽自動車がフェンスを突き破り突っ込んでいました。「あれまあ!」その前の橋の下の急坂を降るとまた変な所にベンベが。これもフェンスを突き破りバスターミナルの中に突っ込んでいます。
今朝はあちこちで滑っていたようです。そういえば今朝はよくABSが働いていたな。やはりタイヤが滑りやすいのだろう。家のカルちゃんもスタッドレス新調したげようかなあ。
ゴアの合羽も欲しいしなあ。


2005年01月02日23時45分00秒

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