20040904

2週連続のご無沙汰。
9月となるとさすがに夏の暑さは無い。おまけに今日は曇り。まだ降りだしてはいないが遅かれ早かれ降られるだろう。
合羽と傘を出し易い所にセットする。

7:15 a.m. 出発。前回は裏道に回ったので中道は7月以来だ。
台風の影響か、いたるところにその痕跡が見受けられる。

独りで黙々と歩いているといろんな事が思い起こされる。
仲間と一緒に歩くのも楽しいが独り歩きも大好きだ。
山を始めた頃、よく聴いていたラジオ番組があった。題名は覚えていないがFM愛知で毎週日曜の朝放送していたもので串田孫一氏の随想の朗読と、その解説を主題としたものだった。氏は当時既に高齢に達していながらも、山の独り歩きに関してはかなり有名でもあった。
自ら編曲したビバルディの【冬】の第2楽章をBGMとして使い、山行を題材とした随想の朗読はゆめうつつのぼんやりとした意識の中でとても心地の良いものだった。
日曜の朝の放送なので毎週欠かさず聴いていたとは思えないが、家に居る時はこの番組で気持ちの良い目覚めを味わっていたのだろう。
頭の片隅に残っていた氏の体験と同じようなシチュエーションとよく遭遇し、それがまた独り歩きの楽しみにもなっていった。
夢うつつの中での擬似体験が山に染まっていった自分自信の心の原風景かもしれない。
里山から下りてきて農家の庭先を通らせてもらったり、八ヶ岳東面山麓で道路工事により登山道を失ったり・・・。氏の体験の跡を辿るような事ばかりやっていた。そしてそれが堪らなく楽しかった。
氏の専攻である哲学にのめり込んだり、ビバルディのレコードを買いあさったり(イ・ムジチのレコードは腐るほどあります。)熱し易く冷め易い性格は子供の頃からちっとも変わっていません。

そんな思い出にひたりながら歩いていると地蔵岩到着。
いずれ降られて武平からエスケープって事になるのだろう。それなら道草食って行こう。地蔵岩の上から四方に目を遣る。
釈迦も鎌もガスの中。辛うじて雲母の輪郭が解るだけ。
出したカメラの引っ込みがつかず見える所をパチパチパチ。


串田孫一の世界と比べ今の山道って凄く整備されていると思う。あの頃の山道は途中で消えてしまったりいつのまにかまた現れたり、倒木、張り出した枝、ブッシュの中の錯綜した踏み跡などと障害物競走しているようなものだった。
中道などこんなに踏まれてしっかりした道なのに、それでもまだ整備し足りないのか毎年張り出した枝を切り払ったり根元から切り倒してしまったり。
おかげで張り出した枝に頭をぶつける事はなくなったが山道らしさも無くなってしまったように感じるのは年のせいなのだろうか。

8:15 a.m. 北谷側テラス着。ガスが濃くなり何も見えない。


8:35 a.m. 上部テラス着。本当に何も見えない。雨も降りそうで降らない。時折ガスが薄くなり明るくなったりもする。
風は南東で山肌に沿うように山頂めがけてガスが舞い上がって行く。昼前には降り出しそうだ。

ガスの中、所々赤や黄色に染まり始めた木の葉が見受けられる。

9:00 a.m. 朝陽台着。武平峠に向かう。
遊歩道脇の馬酔木には花芽がしっかり付いている。もう来春の準備が出来上がっている。このまま冬の寒さを耐え忍び、春には白い花を鈴なりに着けるのだろう。そういえばハナミズキなども夏の終わりには大きな花芽を付けている。春になってからしか花芽を出さないものもあれば早々と出しているものもあり、DNAの真意が図りかねる。


どうせ何も見えないだろうと思いながらも時間があるので望湖台に寄る。
意外な事に割りと良い天気だ。陽が当っている所もある。ガスっているのは三重県側だけのようだ。武平峠を猛烈な勢いでガスが乗り越えて行く。そのガスが雨乞岳を隠したりする。


山頂一帯では早くも真っ赤に紅葉したアカヤシオが見られる。
黒に近い赤も陽が射すと鮮やかな赤に変身する。


チロリン村広場に出ると真っ青の空が目に飛び込む。
てっきり降られるものだと思っていたのに拍子抜け。鎌まで足を延ばすかどうか悩ましいところだ。


尾根道途中の岩塔の上でのんびりする。鎌のてっぺんにはぶ厚い雲。やっぱり今日は止め。武平からはやばやと下りる事にする。


スカイラインからはいつものようにショートカット。表道を経由してから三滝川沿いの道に合流。

ここまで来るとすっかり晴れ渡ってしまったようで木漏れ日が眩しい。
三ツ口ダムの湖水も陽をうけ碧色に輝いている。


台風で引きちぎられたミズナラや椎のどんぐりがそこらじゅうに落ちている。すっかり皮が剥け青々とした実が艶やかだ。春から夏までのほんの3ヶ月ほどの間のこんなに沢山の実を付けるのか。お猿さんのエサも豊作だ。自然の恵みって本当に有り難いものですね。


スカイライン道路脇にも秋の花がいっぱい。
マクロ撮影の試し撮り。ターゲットが小さいとAFが効かないのはFinePixと同じだが、MFが使えるのは有り難い。シビアな調整は出来ないがカメラの位置を調整してパチリ。やはりマニュアルさまさまですな。


11:00 a.m. 車に帰着。
久しぶりに希望荘へ向かう。こんなに早い時間なら風呂場も空いているしお湯もきれいだろう。


2004年09月04日20時55分00秒

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