ドカ雪よれよれHIKE
〔中道−上部テラス−退却〕




20040117
今日はセンター試験。今年も例年通り雪。受験生諸君!道中の雪対策は万全かな?
予報では明日の方が好天らしいが、気だけは若い頃に戻り 「天気? んなもん関係ねーだろ!」
身体はついて行かないのに!

23号線走行時から風花が舞っている。道路は少し濡れているだけなのに全車、安全運転。
三重では積雪2cmで交通マヒ。名古屋では5cm、岐阜市では10-15cm。長野では30cm以上でも高速道路も閉鎖にならず皆平気で走っている。
地域格差はどうしようもない。諦めて流れに任せる。

7:15 a.m. 湯の山、奥の駐車場着。まだ薄暗い中しんしんと雪が降っている。濡れを警戒してヤッケを被るが、どう考えても暑すぎる。異常に気温が高い。最悪だな。これだから鈴鹿は嫌いだ。ヤッケを脱ぎ薄手の上着を羽織る。
身支度の途中で水筒に水を入れ忘れたのに気付く。「まあいいさ。上で作ろう。」

7:35 a.m. でっぱつ。
登りにさしかかると蒸れと暑さで眼鏡が曇る。我慢しきれず裏道分岐で上着を脱ぐ。ここから暫くは樹林の中。雪も降ってこない。
雪もけっこう積っている。トレースが完全に埋っている。それにこの気温、湿気を含み重い。
「こんな辺りから膝近くまで潜るようでは先が思いやられるな。」

オバレ石手前の松の木の傘の中で小休止。息を整える。

8:40 a.m. オバレ石通過。やはりペースが遅い。「今日はキレット辺りがいいとこかな?」

岩棚下のザレはやはりきつい。胸まで被りおまけに雪が重く既にヘロヘロ。
つるはしでかき出す雪が重く、腕まで攣りそう。

9:10 a.m. 岩棚着。風が無いのでロープウェイは動いているが、この雪ではなーんも見えん。

喉の渇きを覚え雪を頬張る。綿飴同様口いっぱい頬張っても解けると喉を潤す程の量はない。立て続けに貪るが口の中が冷えすぎ解けるのに時間がかかる。
「どこかで大休止して水でもこさえよう。」

少し上でふと岩棚を見降ろすと一人ついてきている。援軍かな?と思うが余り期待しないでおこう。

ところが地蔵岩で早くも追いつかれる。「やっと追いつきました。ラッセル替わりましょう。」
見ると昔懐かしい一本締めのアタック、ホルダーに着けたつるはしは、氷を砕くことはあっても決して刺さらないピックのウッドシャフト。まるっきり僕と同じ生きた化石。凄く親近感が湧く。
20年ぶりの山らしい。正月から立て続けに来ているとの事。唯一真新しいのは、ヤッケのズボンと靴とスパッツ。20年ぶりに買い揃えたのだろう。僕のヤッケのズボンを見て「そんなヤッケを買おうとしたら、お店の人に今時そんなものはどこにも有りませんよと言われました。」とのこと。
最近のものはみんなGOATEXらしい。僕だって好きでこんなもの身に着けている訳じゃ無いんだが・・・
そういえばこのヤッケ、すっかり防水が切れ、この湿雪でズボンまで染みているのに気付く。

9:45 a.m. キレット着。

彼は旨そうに水を飲んでいる。私は生唾を搾り出し喉を潤す。
折角の援軍、行ける所まで行こう。トップを交替しながら進む。大半は彼にお任せでしたが。

10:30 a.m. 北谷側テラス着。

暑い暑いといいながらまたしても彼は旨そうに水を飲む。私は飴をなめ渇きを凌ぐ。まさか「水をわけて下さい。」とも言えないし。

彼が先に出た。この間に水を作ろうかとも思ったが、また雪を頬張り後に続く。
この先のルンゼ状の夏道は完全に埋り、とても2人では難しい。横の薮に逃げる。ブッシュにしがみついたり、木登りしたり、ルンゼの雪にドボンしたり。
まるで本番に行ったみたいだ。きついがやはり楽しい。喉の渇きも忘れてしまう。
目より高い雪をつるはしでかきだし膝で押し付け足を乗せ一歩づつ進む。心臓バクバク、足も腕もぱんぱん。

12:00 上部テラス着。
とうとうここまで辿り着いた。

でもここが限界かな?申訳ないがこの先は彼一人で行ってもらう。最初のルンゼは雪が深いがその上は巻かずに直登出来るだろう。
「やっと水が作れる。」雪面を慣らしツェルトを被り、いそいそと水作り。何年ぶりかなあ。20年以上経っている事は確か。湿雪のおかげで解けるのも早い。まずは一口。「んー、うっ旨い。」脱水気味の身体中に染みわたっていくのが判る。コッファーの底のゴミが少ない。浮遊しているゴミもない。「御在所の雪って案外綺麗なんだなー。」
ついでに紅茶を沸かしアンパンをかじる。
ふとガスの火を見ると先週よりずっと大きい。ボンベを炙っている訳でもないのに。やはり気温が高いんだなあ。
暖房を入れっぱなしにしていると身体中から湯気がたっている。さわってみるとなにもかもべたべただ。ヤッケのズボンも完全に濡れて黒ずんでいる。「ゴアのヤッケでも買おうかな?」

余程疲れたのだろう。いつの間にか眠り込んでいた。時刻は既に 13:30
今日は武平への踏跡は無いかもしれない。こんな湿雪ではいくら降りでも泳ぐのは大変だ。中道を引き返すのなら山頂はパス。
13:35 撤収。
相変わらず雪は降っているが先程より少し明るくなったようだ。
来た道を引き返す。

今日のような日は眺望も効かず写真も少なくちっとも綺麗じゃないが、記憶には強く残るものです。
渇きに耐えたこの5時間は私の数多くのいい加減さのひとつとして思い起す事でしょう。(水無し山行はよくやらかしてます。)

14:20 地蔵岩通過。

後は適当に急斜面をショートカットしながら降る。

14:50 車に帰着。
濡れ物を車の中に干し、温泉に向かう。
先週に引続きヘルシーパル湯の山。ヌルヌル感は無いがお湯が綺麗なので希望荘より○。
脱衣場で服を脱いでびっくり。濡れていることはわかっていたがずっしりと重い。「こんな重いものを運び上げていたのか!」
やはりヤッケを新調しないとだめだな。


帰宅後、草臥れていたので日記のUPは明日にしてさっさとベッドに潜り込む。
暫くして左脹脛の痙攣で目覚める。治まってから眠りかけると、「おとう!これ洗濯しちゃったけど使えるかな?」とかみさん。USBメモリをポッケに入れたまま洗濯したらしい。「乾かせば大丈夫だろ。」
また暫くして、「おとう! なんで洗濯物が濡れてるの?」「汗だろ!」「ドボンしたんでしょ。」「・・・・。」
なかなか眠らせてくれない。
「そうだ。本当にヤッケを新調しよう。」と思いながらも、「今日のような日なんてそうある訳無いんだからあまり高いようなら我慢しよう。本番に行く事も無いんだし。」としみったれのもう一人の自分が囁いていた。


2004年01月11日24時32分00秒

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