雪遊びHIKE
〔本谷−御在所−国見尾根−裏道〕




20040111
今日はやけに車の流れが良い。そうだ今日は日曜日! 日曜の朝はトラックが少ないのだった。
年が明けてからずっと雪が降っていない。道路もカラカラ。快調に進む。
6:45 a.m. 湯の山、奥の駐車場着。日の出も遅くまだ薄暗い。おまけに今日は東の空が曇っておりモルゲンロートは望み薄。
なぜか今日は車が多い。年末の雪は殆ど消え、飛んで来た風花が薄っすらと地面を覆っているだけ。
天気もいまいち、雪も無いし人も多そうだし、今日は本谷。
7:05 a.m. でっぱつ。
山の家の少し上から樹林越しに東の空をふりむく。
丁度日の出の頃だが、薄雲が赤く染まっているだけ。

巻き道から谷に出る。本当に雪が少ない。雪に埋まった古いトレースがあり、それを辿る。
滝も全く凍っていないが流れの横は飛沫が凍りちゅるちゅるとよく滑る。


7:35 a.m. 不動滝着。写真に手間取り、ちょっとスローペース。
谷の中はまだ薄暗く、東の空のピンク色もまだ消え残っている。

不動滝を巻き大岩の登りにかかる。手前に巻き道のペンキ印が付けられていた。
正規ルートの様子を見ると大岩側にザラメが10cm程の厚みでついている。ザラメならステップも付けられるしフリクションも効くので巻き道はパス。
来る度に巻き道が完備されていくようだ。そのうち階段だらけになるんじゃないかな?
大岩の上から伊勢平野をふり返る。朝焼けも消え、谷ももうすっかり明るくなっていた。

直ぐ上の小滝を仰ぎ見る。本当に雪も氷も少ない。

小滝に登りかけたところで行き詰まる。かんねんして降りアイゼンを着ける。
折角着けたのだからと氷を探し遊ぶ。ツァッケ一本に全体重を預けバランスクライミング。
高度感は無くてもやはり楽しいなあ。つま先に全神経を集中し攀じるこの緊張感。こんなお遊び程度の所でも脳内モルヒネが分泌され、ハイな気分になれる。
これって薬物中毒? 脳内モルヒネ依存症とでもいうのかなあ。

楽しい所もあっという間に終了。一息つくと雲母峰が真後ろに。


8:15 a.m. 大黒滝への分岐。右岸の壁の上で落っこちそうになる。
ザックに付けたままのつるはしのシュピッツェが木の枝に引っ掛かりバランスを崩したのだ。
「やべえやべえ。」以後は杖を突きながら登る。
急に日が射し始める。凄く明るい。本谷がこんなに明るい谷だったなんて! 少々驚き。
よくよく考えてみると、天気の良い時はいつも中道。景色が楽しめない時ばかり本谷に来ている事に気付く。


8:25 a.m. 大黒滝下着。

大黒滝も殆ど凍っていない。こんなに気温が高くては凍る訳ないか。2月上旬にまた来よう。
それはそうと時間かかりすぎてないかな? 写真休憩が多すぎる!

三角岩を越え核心部 PartTも難なく越え、PartUで手を焼く。
「あれ?こんなに難しかったかな?」冬はちょっとした事で大きく様子が変る。(だから面白い)


後はずっと雪壁歩行。よく乾いたさらさらの雪なのでダンゴにならず軽快に登る。また古いトレースから外さない限り踏み抜く事もないので、本当に有り難い。時々股まで潜ったが。
上の方まで来ると時折ガスが飛ばされ真っ青な空が覗く。山頂は相当な強風のようだ。
青空が覗いた時を狙ってパチリ。

でもこんなに時間待ちしてたらちっとも山頂に着かない。

9:20 a.m. 大黒岩に向かうべく右岸尾根に取り付く。サーカスのような木登り、雪壁登りでやっと尾根筋に出る。またまたちびりそうな思いをしてしまった。
9:30 a.m. 大黒岩着。


山頂公園に向かう。ガスが切れると青空を背景に霧氷が光り輝いている。


9:55 a.m. 山頂公園遊歩道に抜け出す。先程の天気とは打って変って強風と灰色の世界。ロープウェイも運転中止になったようで人っ子ひとりいない。当然スキー場も閉鎖のようだ。時折横殴りの雪に頬を引っ叩かれる。
こんな時間だし、今日は鎌はパス。毎度お馴染み国見尾根から降りる事にしよう。
まだアイゼンを着けたままなので道路の舗装を傷付けないよう縁の雪の上を行く。


稜線上は新雪が結構積もっている。気温も低いようだ。さらさらの細かな雪が密度高く締まっており所々ウインドクラストしている。
国見峠から国見岳方面はトレースが無い。めちゃ寒いしガス欠寸前でもあるので少し入り込んだ所の塹壕状の広くなった所で休憩。縁の方を踏み均しツェルトを被る。相当気温が低いようで踏んでも踏んでも固まらない。一人分くらいのスペースは空けてあるが、通る人、ごめんね。
早速暖房を入れるがガスの火力が弱い。そういえば残量も少ない。ガスはこれだからいまいち信用できん。ガスの火でトーチライターのガスを温め、こんどはトーチライターの火でガスボンベを炙る。「おお、火が大きくなった、大きくなった。ガソリンならこんな面倒要らないのに!」
炙り続けてないと効果が無いのであまりお勧めできませんが。
休憩中2組が通過。1組目は国見岳側から。これでトレースは保障された。

11:25 a.m. 撤収してでっぱつ。おっと、その前にアイゼンを外そう。

国見南面テラスから御在所を望む。
藤内の氷の付きはいまいち。山頂付近もガスが濃く流れも速い。たまに晴れる程度。

石門への踏跡なし。折角だからお邪魔してこよう。
石門の上は風が強くほとんど雪が付いていない。あいにく雨乞山頂は雲の中。時々イブネの雪原に陽が当り輝いている。

山頂へ向かう。
雪面を見ていると時々4本爪の跡を目にします。昔4本爪を履いた事がありますが、もの凄く不安定だった事を覚えています。慣れかも知れませんが脚力が落ちている中高年の方々には返って危険だと思います。人は普通つま先を使ってバランスを取ります。でも4本爪って土踏まずに付けるんですよね。土踏まずで歩く人って居るんでしょうか?つま先と踵に歯が無いとフラットに足が置けず転び易いと思うんですがねえ。

11:55 a.m. 国見岳山頂着。

帰りは国見尾根から。ここもトレースあり。でもこの下に年末のものらしい古いトレースがあり、それを外すと腰まで潜る。
降りは人の踏跡はデコボコで歩き難いのでわざと踏み外したらえらいめにあいました。

12:10 a.m. 天狗岩、揺るぎ岩。
今日は風が強いので登りません。この辺りまで来ると雪も極端に少なくなる。
下から仰ぎ見る天狗岩もまた一興。

12:25 a.m. 不動谷分岐着。
今日は雪を求めて北面(岳不動)側へ降る。

登りのステップを避けてルンゼをまっすぐ下へ下降する。所々雪が柔らか過ぎて股まで潜るがお構いなしで突進む。一箇所身動きができないほどの姿勢になってしまった。ほうほうのていで抜け出す。上から下まで真っ白。
あっという間に滝に到着。後はお不動様の祠経由で不動谷から北谷へ。


裏道と合流すると、さすがにこちらはよく踏まれており返って滑り易い。
踏まれず薄く雪の残っている所を選んで(道を外して)歩いていたら、また中道分岐を通り過ぎてしまった。
幸い気付くのが早かったので、20m程戻ってから中道へ。

13:50 車に帰着。
先週は温泉に入りそびれてしまったので今日が今年初めての温泉。
ところが希望荘は20名ほどの順番待ちとのこと。
せっかちな私は待つのが嫌いなのでヘルシーパルへ。こちらは駐車場もガラガラ。洗い場もガラガラ。
よくよく考えてみると希望荘のメリットって何? 以前はスタンプ50個で入浴券が10枚もらえたが今は無い。強いて言えば内税でTAX25円の節約だけ。
でも混んでるし湯舟にゴミや垢が浮いているし。25円だけの差ならヘルシーパルの方が良いかも。
それに自販機の500mlペットボトルのお茶がこちらは150円。希望荘は160円。
という事で来週からはヘルシーパルに変更。


2004年01月11日24時32分00秒

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