御用納めHIKE
〔中道−御在所−峠道〕




20031228
6:55 a.m. 湯の山最奥駐車場着。
駐車場は真っ白。また降ったみたいだ。今日はスタックもせず順調に来れた。山の神様に感謝。
僕の前に既に1台。随分早い人だな。まだ若そうなのに感心感心。
今日は曇っているのでモルゲンロートは駄目だろう。
後ろの席で着替えているとピンクの山肌が目に入る。急いでカメラを出すが既に消えかけ。
「ドジ!」と自分をなじる。

7:10 a.m. 身支度を済ませデッパツ。
周りはまだ薄暗い。スカイラインの途中で車のランプを消したかどうか気になり、また引き返す。
出がけに融雪剤散布の車が上って来てたのでそれに気を取られ確認しなかったのだ。

習慣とは大した物でちゃんと消してあったが、如何に惰性で生きているかが解る。歳をとると、何も考えずに身体が勝手に処理してくれる割合が大きくなってくる。
これがやがて老人性痴呆症に繋がっていくのだろう。
駆け足で往復したものだから早くも大汗をかいてしまった。
そのせいかどうか解らないが今日はやけに暖かい。首のボタンを外し、手袋も外す。
スカイラインの踏跡は直進しており、中道に折れているのは犬の足跡のみ。それも橋を渡り山の家に向かっている。
「しめしめ、また新雪独り占め。」
先週より雪は浅く、また軽い。それに先週あれだけ踏まれていればトレースを外さなければ潜る事は無いだろう。

8:05 a.m. オバレ石の上にて雪景色をパチリ。「えっ!ここまでに1時間近くかかっている?」 朝のハプニングのせいにしてはちと遅すぎ。「先週の疲れが未だ残っているのかな?」

この辺りまで来ると風も出てきたので手袋を着ける。
先週より天気が悪い分、雪も軽く歩き易い。
8:20 a.m. 岩棚着。 ロープウェイがガスの中に吸い込まれて行く。

尾根筋に出てからの樹林の中は雪が多いと股まで潜り苦労させられる所だが、先週皆さんが踏んでくれたおかげで左程潜らず快適。でも外すと股までズボッ。

8:40 a.m. キレット着。相変らずの曇天。細かな風花も舞っている。

凹角下の吹き溜まりも快適に泳ぎながら通過。雪が軽いって本当に楽しい。古いトレースが有るって本当に楽チン。だって新たに積もった分しか潜らないもの。

9:05 a.m. 北谷テラス着。今日は里の方も高曇りのようだ。

写真撮影してると後から一人追いついてきた。「今日は藤内には誰かいますか?」なんて聞いてくる。なんでそんな事聞くんだろう?「もう合宿に入ってるんじゃないですか。」と答えておいた。岩登りでもしたいのかなあ?

暫く先行してもらい、またトップを替わる。

9:35 a.m. 上部テラス着。 ここでトップ交替。先行してもらう。
先週に比べ田圃の雪も消え、また樹枝の雪も落ち、景色が黒っぽくなっている。

9:50 a.m. 富士見岩展望台着。ガスが濃く本谷や大黒岩は見えず。

山頂一帯の樹枝には霧氷の刺がいっぱい付いているが青空が覗かずコントラストの美しさは望めず。

9:55 a.m. 朝陽台着。
この後はどうしよう?こんなに雪があると裏道の降りもショートカットしまくりで楽しいのだが、渋滞も予想されるのでパス。こんな天気だし望湖台もパス。結局 武平峠へ向かう。
遊歩道の踏跡は山頂へ向かっており分岐からはまた新雪独り占め。
結構深い所もありワカンを着けようかと思うが、寒いし燃料計もエンプティーだし風の陰で大休止をすべくもう少し行く。
一本杉まで降りここで大休止。地面を踏み固めツェルトを被り暖房を入れる。
「ふー。暖かくていい気持ち。横になって寝ちゃおかな?」
エサの後ツェルトの中でワカンを着け、後片付け。顔を出すと青空が出ている。直ぐ日も射し出す。「うわー、暖ったけー。」 今更ながら太陽エネルギーの大きさに驚かされる。あんなに冷たかった世界があっと云う間に春の陽気に早変わり。

11:55 a.m. 出発。ワカンがよく効き軽快に降る。これくらいの雪質が最高に気持ち良い。
降るに従い青空も広がり、気温もどんどん上昇する。「暑い!」 途中で一枚脱ぐ。
日あたり最高。雪湿最高。雪の量も最高。もうめっちゃめちゃ楽しくて、嬉しくて、ひとり きゃっきゃと言いながら雪と戯れる。


12:45 武平峠着。鎌ヶ岳からのトレースあり。武平からのラッセルも覚悟していただけに楽が出来ると一安心。ここでも軽く小休止。兼コキジ撃ち。

雪が軽いので踏まれてない所をショートカットしまくって降る。
急傾斜を落ちるように降って行くのは本当に楽しい。
13:05 峠東の駐車場着。ここからまたショートカット。スカイラインの雪も先週のグズグズの湿雪とは違い軽くて歩き易い。

踏跡は鎌へ向かった複数名の壷足と、鎌から降りて来たワカンの独り。
登りも降りも、スカイライン経由で武平からというコース選択がいまいち理解出来ないがトレースがあるのはそのおかげ。有り難く楽させて頂きます。
その後表道と合流、三ツ口ダムから三滝川沿いの登山道を辿る。
ダムの下で雪面に血痕発見。かなりの量だ。「誰か怪我でもしたのかな?」 辺りを見回すと人の足跡の無い所にもかなり付いている。
小動物が獣に襲われたようだ。「兎が狐にでもやられたかな?」
この辺り飼い犬もよくうろついているが、飼い犬にはそんな技術は無い。
家のポリーなんて家では蛙、蜂、鴨の雛などを捕まえることはあったが、エサは家の者が与えるものしか食べなかった。迷子になったときなどよその人から与えられたエサも口にできず引取りに行ったときにはガリガリにやせ細っていた。
昔話ばかり頭に浮かぶのはやはりアルツハイマーのなせる業か?
こんなに多くの人が行き交う所にも鈴鹿に生息する野生動物の豊かさを感じることができるのはやはり素晴らしい事なのだろう。

13:55 a.m. 車に帰着。
今日は先週とは打って変わって本当に楽しいHIKINGだった。
雪質が違うと気持ちの上でもこんなにも違うものなんだなあ。
見上げると御在所も晴れ上がり真っ白な岩肌が陽に輝いていた。

温泉で先週分の汗も流し帰途につく。
役場経由で湯ノ山街道に合流するころも鈴鹿の山並みは晴渡り、「また来年も来てね!」と語り掛けていた。



2003年12月28日22時48分00秒

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