冬枯れのコクイ谷
〔武平峠−雨乞岳−コクイ谷−武平峠〕

20031115
6:55 a.m. 料金所跡駐車場着。
今日も車が多い。予報ではあまり天気は良くないのだが、このところ人出の治まる気配が無い。
いっそ雪でも降ってくれればいっきに静かになるのだが・・・
駐車はしたものの急に思い立ち武平峠までもうひとっ走り。雨乞岳に予定変更。

そういえば、よく かみさんから言われてたなあ。「あんたは計画性が無い。いつも行き当たりばったりだ。」
「臨機応変と言え。状況判断が良いのと、変化に対する適応力が高いんだ!」と言い返してはいたが、チャランポランであることは確かだ。

7:05 a.m. 武平峠駐車場着。
まだ所々青空も覗いているが、降水確率20%〜50%では降られる事間違いなし。

7:15 a.m. 仕度をして出発。足慣らしのため今日も冬靴。
まわりは未だ薄暗い。ぼちぼちスカイラインも閉鎖になる頃。今日の雨乞岳は正解だったね。
途中沢谷への下りになる所で立ち止まる。
ネットで見てると郡界尾根とか三人山とかがよく出てくる。
どうやら愛知川水系と野洲川水系を隔てた尾根筋のようだが、どうやって行くのか わしゃ知らん。でもその尾根筋だとこの辺りから分かれる事になる筈。
「どうせ予定なんて無いんだし、一丁行ってみるか。」っと、また行き当たりばったりが顔を出す。「間違ってても何処かに出るだろ。」

暫く行くとペナント(テープ)発見。「なんて勘が良いんでしょ。」ひとり悦に入りながら、テープを拾いながら進む。凄く細かいピッチで付けられている。「こりゃ、迷いようが無いわ。」

小尾根を下り、沢(沢谷の源流のようだ。)に降り立った辺りでペナントが消える。「やはり そう甘くは無いな。」と苦笑い。
「さてどうするか?沢をつめても良いし、適当な尾根に乗っても良いし・・・。」
一番登り易そうな尾根に取り付く。暫く登ると尾根を巻くように踏み跡らしきものを発見。獣道かも知れないが、使わせて頂きます。
この辺りは疎林帯で下草も無くどこでも行ける。ホントに歩き易い。薮漕ぎに捕まってたら迷わず撤退してただろう。
尾根の稜線に出た所に明確な道があった。見渡すとテープも頻繁に付いている。これを辿れば良いと思うとやはり楽ちんだ。

急なピークを巻くように登ると三人山(だと思う。)てっぺんまで巨木が密生していて眺望は効かない。
そこから尾根伝いに降ると、木が疎らになる。樹間より東雨乞らしきものと、七人山をパチリ。8:45 a.m. も過ぎているのにまだこんな所か?でも七人山コルからの笹のトンネルがパスれるのは有り難い。

もう暫く行くとだだっ広い疎林帯。凄く気分が良い。おまけに薄日が射してきてとっても爽やか。振返ると御在所の御岳社も木々の狭間に垣間見える。


丈の低い笹が増えてくると直ぐ樹林帯を抜ける。振返ると御在所、国見。武平峠を隔てて鎌ヶ岳。向こうはガスか下手をすると降っているかもしれない。

「もう東雨乞山頂かな?」っと思ってからが以外と長い。高低差は無いが、だらだらと何時になっても着かない。「これじゃあフラストレーションが溜まってしまうなあ。」とぼやき始めたらやっと着いた。
9:45 a.m. 東雨乞着。

途中のロストを考慮してもクラ谷経由より長い。疎林帯は気分が良いが、沢筋を行く楽しみが無い。どちらが良いとは言えないが、個人的にはクラ谷経由の方が楽しい。(最後に地獄の笹トンが待っているが。)
でもこうやって知らない所に来るきっかけができるというのは、ネットのおかげか。
沢山の人の情報を共有する事で Emergence(創発)が起こりより多くの Synergy がもたらされる。Linux Userが拡がるのも頷けるなあ。


休憩もそこそこ雨乞岳本峰に向かう。
稲ヶ谷の笹が薄日に輝いている。北の方は青空が広がっている。雨も降る気配なし。


10:10 a.m. 雨乞岳本峰着。
山頂西面の笹が刈込んであり、綿向山、イハイガ方面がよく見える。

結構草臥れたのでお昼にする。
じっとしてると寒い。でもツェルトを出すほどではない。いつになったら雪が降るんだろう。はーやく来い来いお正月。


11:00 a.m. 出発。帰りはコクイ谷から。今日は、イブネも御在所もパス。
今年は一度もイブネには行ってないのに気付く。でもやはり今日は行かないよ。だって草臥れちゃったもん。
山頂北面には散り残った紅葉がちらほら。


11:15 a.m. 杉峠通過。
なんのためらいも無くコクイ谷出合いへ向かう。
この辺り昔はつづらおりの巻道がずっと続いていた事を思い出す。そしていつもショートカットしていた筈だが、いつの頃からか沢沿いに下ると直ぐ飯場跡に出るようになった。おかげで時間的にも短くなった。楽ちんなのは良い事だ。
それとも僕の記憶違いか?

12:15 コクイ谷出合い着。

武平峠を目指し川原を行く。
コクイ谷もすっかり冬枯れ色。木々は葉を落とし枯葉の絨毯の上を行く。
ところどころ落ち残った黄葉が針葉樹の緑と綺麗なコントラストを描いている。


13:20 コクイ谷分岐着。
沢谷峠への標識が貼り付けられている。「へー、そんな道があったんだ。」 途中にも真新しい標識があちこちに付けられていた事を思い出す。自然に朽ちていく一方でこうやって整備に尽力されている人達がいることに、つい感謝の気持ちがわいて来る。今日だってあのテープにどれだけお世話になったことか。


野洲川水系に移った所でいきなり強い風。かなり湿気を帯びている。と同時に遠くから雨の音。どんどん近付いてくる。
今日は一日天気がもってしまったなあ。なんて思っていたのに最後にシャワーを浴びる事になってしまった。と言っても時雨ですが。
やはり天気予報は正確ですな。

14:00 車に帰着。この頃には時雨も通り去り、御在所山頂には薄く青空が出ていた。


2003年11月15日23時33分00秒

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