20030823
晴れてはいるが湿気が多い。菰野町に入り、やっと山並みが見え始める。
何気なくスカイラインまで来てしまったが、今年はまだ雨乞へ行って無い事を思い出す。
季節は盛夏。笹薮のトンネルを中腰で歩き続けるのは鬱陶しいが、まあたまには趣向を変えてみるのも一興。
という訳で武平峠駐車場までやってきました。

7:25 a.m. 駐車場出発。橋を渡り登山道に入ろうとすると、いきなりイブキザサの大歓迎。両脇からしっかり露を含んだ笹が覆い被さり行く手を阻んでいる。チョット歩いただけでズボンがびちょびちょ。
おまけにそこらじゅうススキの開花で、花粉たっぷりのおしべが垂れ下がっている。汗で濡れた身体にこの花粉袋がくっつくと凄く不快なのでススキを避けて通る。

山腹を巻くようになると笹も道を開けてくれるが、風もなく湿度が高く汗まみれ。「うー、鬱陶しい。」

クラ谷に入ると明るい疎林帯となり幾分爽やかになる。
またあちこちに秋の花も咲き始めている。


9:00 a.m. 七人山コル着。ここまでくると爽やかな風が通り、空冷が効くようになる。

でも、この後の笹のトンネルを想像すると気が滅入る。
暫く疎林帯を行き、笹の中に突っ込む。この季節になると春先のしなやかな笹と違い、竹と表現した方が良いくらい硬くなっている。身体全体で掻き分けても中には横に逃げずに突き刺さってくるヤツがいる。
しかしながら思ったより笹の抵抗も少なく、9:30 a.m. 雨乞岳東峰着。
遮るものが何も無いので、絶え間ない西風に吹かれどんどん汗が乾いていく。

ここで小休止。燃料補給をする。
トンボがいっぱい飛び回っている。アキツのおケツも茜色。ぼちぼち里へ降りる準備に入っているようだ。
とんぼに混じって小さな蝿と虻が鬱陶しい。「とんぼ君、この蝿や虻を捕まえて食べちゃってよ!」

10:05 a.m. 雨乞本峰着。湿度のせいで御在所、鎌は朧げ。

早々に杉峠に向かう。
途中の尾根から東峰を望む。人影あり。彼らも大休止しているようだ。
途中の岩塔に立つと日野町から吹いてくる風が心地良い。


10:25 a.m. 杉峠着。上水晶谷に向けて愛知川源流を降る。


11:40 a.m. 上水晶谷分岐着。
休んでいると涼しいが行動中は湿気のせいか汗ばかりかいてしまう。
ついつい休み時間が長くなってしまう。


12:20 地獄谷出合着。ここで大休止。紅茶を沸かしコンビニオニギリをいただく。
木漏れ日に木の葉が光り輝いている。ちらほらと楓、ぶなの紅葉が散見できる。
冷夏冷夏といいながら既に季節は秋の準備をしている。


12:50 出発。御在所への最短コース、地獄谷から。
先週の御岳と比べ、やはり鈴鹿の夏はクソ暑い。おまけに蜘蛛の巣、蝿、虻、カビた朽木、枯葉に腐葉土との格闘。沢だって栄養分の多い水のせいで、水垢や苔でヌルヌル。
こんな所歩いているより北アの方が余程気分が良い。いいなあ。行きたいなあ。
と、無いものねだりをしている内に望湖台着。 13:40
露岩の上で小休止。
琵琶湖方面から吹き付ける風が凄く爽やか。帽子が飛ばされるほどだ。汗がどんどん引いていく。
「なんだ、鈴鹿も捨てたものじゃ無いじゃん。」


観光客のファッショナブルなお姉さんがたが黄色い声でぶりっ子している。「こわーい!」なんて言っている。
こんなのを聞くとかみさんなら、「甘ったれるな、気持ち悪い!」と言うだろうな。
そう言えば、手を取ってエスコートなんてした事は一度も無い。難しい所でもたついていたりしたら皆から露骨に厭な顔をされてたなあ。考えてみれば同じ女の子、腕力だって強い方じゃないし、男どもと肩を並べて登れるようになる為には一方ならない努力をしてたんだろうな。この歳になって当時のかみさんが急にいじらしく思えてきた。

小休止の後、武平峠目指して出発。

14:20 車に帰着。やはり鈴鹿は暑かった。あとはー温泉浸かるだけ。(さんやブルースの曲に合わせて)

2003年08月24日12時05分00秒

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