20030222
天気予報では、今日は朝のうち曇り昼から雨との事。という事は山間部では朝から雨かもしれない。
白み始めた空の様子では雲は薄く高曇りのようだ。この暖かさでは降れば雨。合羽を忘れないようにしなくっちゃ。

6:50 a.m. 湯ノ山 奥の駐車場着。 雲はまだ薄い。時折薄日もさしたりしている。
崩れるまえにささっと片付けてしまおう。眺望が楽しめないならまた本谷でも行くか。

7:10 a.m. 出発。近鉄山の家の庭先から山道に入るが全く雪が無い。谷へ降りたところでちらほら。
小滝の周りの氷も殆ど無し。先々週の様子とうって変わって全く別の場所の様。

乾いた岩に新しい靴がねっとりと吸付き、これがまた楽しい。
あまりに良くフリクションが効くので先日ソールを丹念に調べてみて違いを発見。ソールを張替えたばかりの古い靴とこのHanWagのソールとあきらかにゴムの柔らかさが違う。同じビブラムなのにHanWagの方は発泡ゴムのような柔らかさ。これがフリクションの秘密だ。逆に磨耗が速いのではないかと少し心配。
冬靴は鈍重で亀さんのような岩登りのイメージが強かったがこの靴ならクレッターのような兎さんの岩登りも可能かも。・・・世の中やはり進化してるんですねえ。
所々凍ってるが、概ね靴のおかげで巻くこともなく進む。

7:35 a.m. 不動滝着。雪も氷も殆ど消えてしまい、いつも通りの陰湿な滝に戻っていた。
岩の上から谷を見下ろしても沢筋には全く雪が無い。

不動滝の巻道も氷になった雪が所々に残っているだけで、路面が良く見えるので歩き易い。
先々週厄介だった大岩の横も、雪がすっかり消えてしまい大岩側に大きく廻りこんでスラブの上をフリクションを効かせて軽快に登る。
その上の小滝の連続も流れのすぐ脇の乾いた岩をぐいぐい登る。 この足裏の感覚!やはり楽しいなあ。

大黒滝の谷に入ると沢筋の氷が多くなる。と言っても、周りの雪はごっそり減っているが。

三角岩を超えると急に雪が多くなる。
雪の階段歩きに徹する。
核心部は岩が剥き出しになっており、これがまたカラカラに乾いているのでここもフリクションを効かせてグイグイ登る。でその後はまた雪の階段歩き。

途中でつるはしを出す。雪が硬くシャフトが徹らないのでピックを支点にしながら登る。

9:00 a.m. 大黒岩展望台着。鎌の雄姿をパチリ。幸い未だ降り出してはいないが今日は鎌はパス。

この後の御予定は? そうですね、国見尾根から北斜面の雪を堪能して岳不動経由でおりましょか。
空もまだ泣き出していないので望湖台にも寄る。

9:10 a.m. 山頂公園に抜ける。
急に薄日が射したりする。グラサン無しだと眩しくて涙が出てくる。暫し目を瞑って歩く。

9:30 a.m. 望湖台着。
360°の展望をパチパチ。 雨乞岳の稜線がはっきりしている。まだ暫くは降り出さないだろう。

この後スキー場の横から国見峠にショートカット。雪があるからできる楽ちんルート。

9:50 a.m. 国見峠着。御在所山頂からのショートカットルートがはっきり見えます。

峠からも雪の締まった樹林帯を通り国見岳のテラスへ。デコボコのトレースを辿るよりずっと楽ちん。
10:05 a.m. 国見岳のテラス着。
藤内に目を遣れば、奥又にべっとりと蒼氷。前壁にもべっとりと氷が・・・。

ここでお昼にしようかと思っていたが急に小雪が激しく舞い始めた。これはもう風花なんてものじゃない。まだお腹もすいてないので風の影のある所まで先送り。
10:10 a.m. 石門着。門の下に氷の回廊。面白いので通ってみる。ちゅるちゅるとよく滑る。
石門の上から雨乞岳をパチリ。雪で朧げ。

10:20 a.m. 国見岳山頂着。石の上から周りをパチパチ。

国見尾根から岳不動へ。
乾いた岩の感触を楽しみながら天狗岩、ゆるぎ岩を辿る。
その後のルンゼ下降がイマイチ。雪が少なく「食い足りん。」

11:00 a.m. 岳不動着。ここでお昼にする。


11:50 a.m. 出発。

藤内小屋の前は珍しく誰もいない。それじゃあとテストストンに乗ってみた。まずは大きい方から。つま先は滑る感じは全く無いが、荷を背負ったままだと後ろに引っ張られるようで身体が岩にくっつき過ぎる。その為足が動かし難く上へ乗り上がれない。かといって分厚い手袋のままではホールド感がつかめず身体が離せない。「あれー、こんなに難しかったかなー?」 なんとか攀じ登ったがかなりのショック。やはり歩くのとは使う筋肉が違うのかなあ。荷無し、手袋無しなら気がつかなかっただろうが、身体がついてこないというのはこの事か。
降りは小さい方で。こちらは難なく降りられる。

茫然自失の状態で裏道を下る。そのせいか、中道分岐を通り越してしまった。「スカイラインを登ればいいさ。まだ閉鎖中で車はいないから。」

12:30 スカイライン蒼滝橋着。

12:50 車に帰着。もうこの頃には先程のショックも消え去り脳天気な自分に戻っていた。
健康が維持できて、飯が美味く食えて、クソがいっぱい出ればそれだけで充分。

車の中に入ると同時に小雪が激しく降り出した。温泉街まで降りてくると雪が雨に変わり、かなり激しく降っている。
「予報どおりじゃん。近頃の天気予報は凄く正確だなあ。」 予報の正確さを再認識。

今日の温泉はいつも通り希望荘。時間も早いので待ち時間なし。ゆったり寛いでから帰途につく。
2003年02月23日01時10分00秒

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