20030208
天気予報では今日は曇り、夕方から雨、所により激しく降るとの事。
山間部では早めに降り出すかもしれないので合羽も持って行くことにする。

7:00 a.m. 湯ノ山 奥の駐車場着。 山の雪はほとんど落ちてしまっている。 天気は以外と良さそうなので合羽は置いて行く。
早めにささっと片付けてしまおう。それなら久し振りに本谷でも。 これだけ降ってないとすると雪も締まっているだろう。

7:15 a.m. 出発。東の空の薄雲のせいで今日はモルゲンロートはなし。

谷に入るとそこそこの積雪。 先週のものらしき踏み跡がありトレースを外さなければ潜ることは無い。
東向きの谷に朝日があたり、薄っすらとピンク色を帯びている。

久し振りに見る氷瀑にわくわくする。 でもここだけの為にアイゼン履くのも面倒なので横目で睨みながら巻く。

不動滝下の小滝も両側が少し凍っておりアイゼンなしではやばそうなので右手から巻く。
「あれっ!こんな所に立派な道が。」今までにも何度か巻いた事があるがこんな立派な道は初めてだ。去年の秋頃にでも作られたのかな? 有り難く使わせていただく。

7:45 a.m. 不動滝着。


写真を撮っていたら一人追付いてきた。挨拶を交わし巻道を登る。
巻道から谷に戻り、大岩の横の登りが難しい。しっかり氷化した雪が張り付いていてノーアイゼンではチトやばい。 でも上手い具合にトラヒモが垂れていた。こんなもの使ったら沽券に関る? いやいや背に腹は替えられない。遠慮なく使わせていただきました。
大岩を越え谷が大きく右に曲がったところで上をみる。連続する小滝に氷が付いている。
「アイゼンでも着けるか。」 もっと早く着けとけばあちこち楽しめたのに。
久し振りの氷の感触を楽しみながら小滝を攀じる。 氷が薄すぎて、歩を進めるたびにバコバコいっている。でもこれくらいの音なら大丈夫。


大黒滝の谷に入るとそこらじゅう凍っている。 アイゼンが良く効く。

8:35 a.m. 大黒滝下に到着。 しっかり氷が付き綺麗。 氷が朝日に輝いている。 それに空の青さがなんとも言えない。


滝上の三角岩辺りもしっかり氷が付きアイゼンが良く効く。
その上の核心部も氷と岩のミックス。ほんのおさわり程度ですが、久し振りに楽しめました。
そのまた上の核心部第2Roundは雪が多く、雪壁になってしまっており、気が付いたら通り過ぎてました。
それ以降はずっと雪壁登行の連続。 雪が柔らかくアイゼンがすぐだんごになってしまい、2歩3歩毎につるはしでどつきっぱなし。 「あー面倒くさい。」という訳でアイゼンを外す。 壷足は楽ですわー。
所々硬い所もあるが快調にステップを蹴込みながら登る。


どんづまりで左側の尾根に取り付く。
凄いエールが聴こえる。振向くとロープウェイのお客さんが大声で励ましてくれている。「ファイト!」なんてのも聞こえる。 お礼にVサイン。 掴っていたブッシュを手放したものだから危うく落っこちそうになる。「危ない、危ない。」

9:30 a.m. 大黒岩展望台着。 雲母、入道、鎌のパノラマをパチリ。 大黒岩、山頂駅もパチリ。


またまたロープウェイのお客さんが手を振ってくれる。 お返しにこちらも手を振る。 きりが無いのでそろそろ引上げる。

山頂公園は凄い人出。 ちびっこ達の歓声でいっぱい。
薄雲が出てきたがまだまだ崩れる気配は無い。 これなら鎌まで足を延せそう。
という訳で武平峠へ向かう。
真新しい踏み跡が続いている。チロリン村南側広場に出る途中で掘割から樹林帯に出たようだ。 下りで左程ラッセルが苦にならないのでそのまま進む。 広場に出たが、先行者の踏み跡が無い。何処へ消えたのだろう。「きっと狐か狸のいたずらだったのだろう。」ということにしておく。
峠道を降る。先週の踏み跡は、陰も形も無い。が、雪はしっかり締まっており先週までとは大違い。潜ることもなく、快調に降る。
10:30 a.m. 武平峠着。 鎌へのトレース無し。 ガス欠になる前に補給しておく。 今日は【てんむす】。 でもこの季節はおにぎりは旨くない。凍ってはいないがご飯がパサパサ。

登り初めてすぐ、急傾斜のところで足元が崩れてちっとも登れない。 先が思いやまれる。 どうもこちらの方は気温が高く、雪も柔らかいようだ。 あちらこちら、被り気味のところで四苦八苦しながら登る。 急に疲れが出てきたみたいで、ちっとも進まない。
途中で降りてきた人とすれ違う。 この時期こんな所で会う単独行は、ほとんどが自分と同じ年格好。 若い人は少ない。 ということは10年、20年先は誰もいなくなるということか。 その方が環境の為にはいいのかも知れない。

高度が上がってくると雪も締まってきて歩き易くなる。
11:25 a.m. 展望岩着。綿向山から御在所までのパノラマをパチリ。
鎌ヶ岳も雪が減ったなあ。 でもあそこの【名無ルンゼ】はもう降りれるかも知れない。今日の降りはあそこにしよっかな。



12:00 鎌ヶ岳山頂着。
先週あんなに硬かった鎖場のルンゼが今日は難なくステップを蹴り込みながら登れた。そうとう気温が高いようだ。
山頂は中高年団体さんが既に占拠している。 リザーブシートに直行。 ツェルトで個室を作り寛ぐ。が、エサの用意をしていたら暑くて熱くてたまらない。 風も無く、ツェルトのゆれる気配もない。たまりかねてエサの途中でツェルトを剥がす。「ふー。涼しくていい気持ち。」



12:50 出発。 三ツ口谷尾根コースから降る。 すぐに左側の笹薮(今は雪原)に入る。 踵が良く効く。
下降点からルンゼに入る。 しっかり雪が詰まっている。 最上部は傾斜がきつくまた雪が硬いので、つるはしのシャフトをしっかり差し込みながら慎重に降る。
1ピッチ分ほど降ると雪も柔らかくなり、泳ぎながら降る。ここからが最高に楽しい所。



13:15 三ツ口谷の出合 到着。「ふー。めっちゃめちゃ楽しかった。」雪もたっぷりでもう最高。
その後は三ツ口谷の小滝の氷を愛でながら、降る。


14:20 車に帰着。
今日は、一日中天気がもってしまった。 氷も楽しめたし、雪泳も楽しめたし、本当に最高の一日でした。 さて来週はどうすっかな?

温泉で今日の心地良い疲れを癒し、楽しい思い出をお土産に帰途につく。
2003年02月08日23時20分00秒

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