20030201
湯ノ山駅手前あたりから雪がちらつき始める。道路は多少湿っているが、雪は残っていない。先週から降ってないようだ。バスターミナル手前のトイレ辺りが白くなっているのは今ちらついている雪が溶けてないだけみたい。昼前には消えてしまうだろう。

6:50 a.m. 湯ノ山 奥の駐車場着。 1-2cmの薄化粧。このぶんだと今日はノーラッセルで済むかな? 山頂付近はガスが濃くロープウェイ山頂駅の明かりが朧げに浮き上がって見える。いや、ガスではなく雪のようだ。駐車場でも時折激しく舞っている。

7:15 a.m. 雪のせいか未だ薄暗い中、出発。

登り始めで2cmくらい。先週の雪は全く残ってないようだ。薄っすらと付いた雪は踏むと地面がむきだしになる。
裏道分岐辺りから、消え残った固く締まった雪が見られるようになる。

7:55 a.m. 岩棚着。粉雪が舞い顔が冷たいが身体の方が暑くてEPICを脱ぐ。既に内側はべたべたに濡れている。


尾根上に出ると道はコンクリート状態。表面を覆った雪が古い雪の汚れを隠しているが、足裏の感触はもう春のざらめ雪だ。もう1-2回ドカ雪が欲しいところだが・・・。

8:07 a.m. キレット着。雪は全く付いていない。溶けた水溜りが凍りついており、うっかり足を乗っけると滑りそうになる。
相変らず雪が舞っているが、所々青空が顔を出す。


途中のルンゼ状の所は締まった雪の上に新雪が被っていてよく滑る。ステップが残っていればどうって事の無い所だが、皆さん所構わずアイゼンで歩き、ステップを作らないようだ。仕方なく僕もアイゼンを着ける。「あー、めんどくさ。」
折角つけたのだから、普段通らない所を登る。 うん、この傾斜。緊張感。ワクワクしますねー。
最後は、富士見岩の稜線上に寄り道。一ノ谷へスパッと切れ落ちた所なぞ、キンキンが縮み上がってえも言われぬ快感ですな。視界が良ければ申し分無いのですが。


9:15 a.m. 朝陽台着。今日はロープウェイのお客さんが少ないなと思っていたら、山頂で団体さんと鉢合わせ。早々に立ち去る。 でも今日はまだスキー客は少ない。アゼリア前の氷壁を撮っていたらすぐ傍で幼い兄弟がソリで雪の崖落ちをやっていた。つい家の子の幼かりしころを思い出してしまった。身長1mにも満たない子が、ほぼ垂直の3-4mの高さからソリで落ちてきて大喜び。恐怖心って無いのかと不思議でならなかった。


遊歩道を辿る。時折薄日が射すが、相変らずの天気。 お隣の鎌ヶ岳も雪に霞んでぼんやり。


先週、峠道を下ったが跡を辿った人からラッセルのお礼を言われた。ワカンの浅い踏跡だからたいして楽ができた訳でもなかっただろうに、あらためて礼を言われると嬉しくなってしまう。
でも、先週は登りで消耗しており、立入禁止の看板の出ているチロリン村バンガロー跡を通ったのがバレバレ。変な所でキジでもしようものならそれもばれてしまう。紳士に有るまじき事は慎まなければ。
という訳で今日は正規のルートから峠道に出る。チョコットだけショートカットしたが。
峠道上部は先週の踏跡が綺麗に消えていたが、雪は先週より締まっており、アイゼンのまま軽快に降る。(面倒なのでまだ外していない。)

峠道下部はごっそりと雪が減っていた。

10:15 a.m. 武平峠着。
鎌ヶ岳への登りはトレースが無いように見える。そこそこいい時間なのでガス欠になる前に燃料補給をする。あんぱん半分のつもりが全部食べてしまった。
10:30 a.m. 鎌を目指して出発。 登りだしてすぐ古いトレースが隠れていたのに気付く。先週日曜あたりのものか? 新雪で消えてはいるが、締まっていて潜らずに済む。思ったより早く登れそう。

11:06 a.m. 展望岩着。御在所、雨乞岳は小雪で視界不良だが、鎌は鮮明に姿を現している。 こちらは小雪も殆ど上がったようだ。

この辺りから半クラストのミックスが多くなりアイゼンが良く効く。外さないで正解。
頂上直下のガレ場も露岩が殆ど埋まってしまい、雪壁を直登する。ギシギシとツァッケが小気味良く食い込む。ここも普通ならキックステップで登る所だがこれだけ締まってしまった後では靴が傷むし、アイゼンも付いてるし。


11:35 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。今日は誰もいないかな? いや、やはり南側に一人いました。大きな三脚をセットして何を撮るんだろう?周り一帯全てぼんやりしか見えないのに。


ツェルトを被ってお食事の支度。
外から大勢の話声が聞こえる。次々と登ってきているようだ。やはり鎌山頂は人口密度が高い。
12:35 大休止を終え出発。 今日は久し振りに長石谷下降。しっかり雪が付いているだろう。期待が膨らむ。
下降前に霧氷をパチリ。


頂上直下の笹薮を抜け、ルンゼ状の開けた所に出る。
しっかりと雪に覆われ適度に締まっている。「ウッシッシ。何処でも行けるぞ。」はやりの言葉で言うなら、ユビキタスコンピュータならぬ、ユビキタスルート。
登りのルートは綺麗にステップが描かれている。それを崩さないように別の所を直降する。誰かのシリセードの跡も有る。
岳峠はパスして途中から谷へ向かうルンゼに入り駆け降りる。 登りのトレースを忠実に辿って降りて行く人達がいた。折角出来たステップをわざわざ崩していかなくても良さそうなものなのに、またこんなに雪があるのだから何処でも通れるのに。気配りが無いのか知らないからなのか。離れた所をパスして行く。
長石谷は大きな石が多いので雪の締まりが悪いと石の隙間によく落ち込みます。今日はまだ締まりが悪く、良くルートを選ばないと胸まで潜り込んでしまいます。
アイゼンが邪魔で走り降り辛いので観念して外す。上で外しておけばよかった。
邪魔者が無くなると快調快調。快調ついでにあちこち寄り道しながら降る。
犬星滝も少し凍っていました。上へ抜けた跡は有りません。時計を見ると13:15 チョット時刻が遅いなあ。という事でこれ以上の寄り道は止め。


途中の小滝もあちこち凍っていてそこそこ綺麗でした。


14:10 車に帰着。
長石谷の雪も楽しめたし、後は頂上直下から三ツ口谷へのルンゼ降りが待っている。 もう少し雪が締まるまで楽しみに待っていよう。
温泉で今日の心地良い疲れを流し帰途につく。
2003年02月02日00時35分00秒

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