今朝、家を出る時、星が輝いていた。東の空はうっすらとオレンジ色を帯び日の出間近。
日の出も遅くなったものだ。 しかし この晴天、よどみの無い爽やかな大気、今日のNice Dayを約束してくれている。中道からの好展望を期待して車を走らせる。
スカイライン鳥居道駐車場のトイレに寄る。 「なんだこりゃ。」
覗くと○○○のてんこもり。 と、使用禁止の張り紙。 誰だこんなことする奴は！
女子用に入るわけにもいかず、温泉街に戻る気にもなれず、仕方がないので武平峠のトイレへ行くことにする。
料金所跡駐車場を横目でにらみ通過する。 これで中道はパス。 結局雨乞になっちゃいました。 ついこの前行ったばかりなんだけど・・・。 「こんな天気の良い日は御在所はこみこみだから。」と自分に言い聞かせる。
昔、雨乞岳は本当に遠い山だった。
通行料金を払って武平峠まで来るなんて問題外。 裏道-国見峠-コクイ谷-杉峠経由で行ったものだ。 1日で往復は本当にしんどかった。 それが今では武平峠から2時間チョットで行ってしまう。
おかげで おまけコースをつけて色々と楽しめるようになったが。
7:10 a.m. 武平峠駐車場出発。
沢谷峠への途中で中高年の団体さんを追越す。 5-6人いたかな。御在所をパスったのは正解かもしれない。
夏に比べ日が昇るのが遅くなったのがよく解る。 峠から日が射すのが遅く、沢谷はまだ薄暗い。 ひんやりした風が心地よく汗もかかない。 こんなに涼しいのなら、伊船 御在所を今日のおまけコースにしようっと。
 
8：30 a.m. 七人山のコル通過。 この辺りまで来ると、程よく色づいた紅葉が散見できるようになる。
 
8：55 a.m. 東峰着。 雲ひとつない晴天。 360度の展望をひとなめ。
            
雨乞本峰へ向かう。
  
9：15 a.m. 本峰着。
 
9：20 a.m. 出発。
本格的な紅葉にはまだ早いが、場所によっては綺麗に色づいている。
 
9：40 a.m. 杉峠通過。
登りにかかったところで、目の前を猪が駆け抜ける。体長60ｃｍくらいか？ずんぐりした体型に似合わず軽快な足どりだ。
樹林のきれた草原では、かわった草の実があちこちになっている。朱色のとうもろこしの様な形だ。なんなのかなー。
 
10：05 a.m. 佐目峠通過。
10：20 a.m. イブネ着。 笹原をあちこち散策しながら徘徊する。
    
10：40 a.m. イブネ北端着。 ここで大休止。 すぐ隣にクラシ、その向こうに釈迦ヶ岳。 大陰崩れが異様に大きく見える。
 
11：00 a.m. 出発。 先日同様 東尾根を下降。 今日は途中で上水晶へ抜ける。
11：50 a.m. 上水晶谷出合いに降りたつ。
  
平坦な疎林の中を適当に歩き、12：10 a.m. 分岐着。
地獄谷出合いまで後一息。出合いでお昼にしよう。
・・・・ところがこの後とんだハプニングがあろうとは、そのときは予想だにしていませんでした。
ここから先は昔通い慣れた所。よもやミスコースするなんて思いもよりません。
なんの気なしに適当に歩いていると余り見たことのない所に迷い込んでしまいました。 右岸の枝沢の水量がいつに無く多く、本流と勘違いしてしまったようです。 山の神様は時々こういう悪戯をします。すぐ気付いてはいたのですが、せっかくの悪戯 相手にしないのは神様に失礼。 お付き合いして、適当な尾根に取り付きこのまま登る。 どうも国見岳に突き上げているようだ。
稜線に近づくと、西風が強くなりだし聞こえるのはビュービューという風の音と、自身の激しい息遣いのみ。 一種無我の境地に入り込む。
尾根上に大岩が現れだす。 適当なのに登りあたりを見回す。 どうやら国見山頂から西に張り出した大きな尾根上にいるようだ。 ブッシュと格闘しながら尾根を辿る。
顕著なピーク上の岩に立つ。 もうここからは傾斜もあまりなく、疎林帯となって山頂に続いているようだ。 これでブッシュとの格闘をしなくて澄みそうだ。 やれやれ。
暫く行くと右手に平らな大岩が見える。 「もしかして石門では？」 近づくと大当たり。
ここで遅い昼食にする。13：30
お湯が沸くまで石門の上から今日辿ってきた峰々を眺める。
 
14：00 石門を出発。
14：10 国見峠通過。 御在所山頂公園に抜け、武平峠へ降る。
御在所は凄い人、人、人・・・。やはり今日は雨乞岳で正解だった。
15：00 武平峠着。
15：05 車に帰着。
今日は、最後に興味深いアバンチュールを楽しむ事ができ、とても楽しかった。
ツェルト、軽羽毛服、ラテ、予備電池、キャンドル、バーナー等はいつも携行しているので、いざとなればいつでもビバークは可能。 だけど無断で帰宅しないとオッカーに大目玉食らうのは必至。
日のある内に帰れて良かったなあ。
心地よい疲労感を温泉で癒してから帰途につく。
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