20021005
今回は紅葉狩り。といっても安近短でお気軽コースって事になると御岳になってしまいます。
お母様の許可を得て前夜発。寝袋とお風呂セットを車に放り込み出発。
寝袋の外袋が破れているのに気づく。30年も前の寝袋だが今までどれほどお世話になったことやら。繊維が劣化してしまい手で簡単に破れてしまいそう。中の羽毛はカビてるかも? でも、今 同程度の物を買うと5-6万円はするので大事に使おう。

6:00 a.m. 目覚める。ピーカンの快晴。思ったより寒くて寝袋から出られない。軟弱になったものだ。これくらいの時期ならシュラフカバーだけで済ませていたのに。
おしっこがしたくて仕方なく這い出る。トイレから戻るとぬくもりを求めてまたもぐりこむ。顔と手だけ出して朝食を摂る。

7:00 a.m. 出発。 今日の予定は、御鉢巡り。田の原-王滝頂上-剣が峰-一ノ池-二ノ池-摩利支天-五ノ池-継子-四ノ池-三ノ池-二ノ池経由王滝頂上-(時間が許せば奥の院)-田の原 と毎度お馴染みのコース。

樹林限界辺りの紅葉はもう終わりに近いようで、樺類の黄色は枯れかけ、ナナカマドの赤も黒い虫食いのような斑点だらけ。それでも離れて観るとそこそこ綺麗。 山頂部は草紅葉の赤のみ。

樹林帯を抜けると視界が開け王滝頂上や遠くの山並みが望める。 山腹の草紅葉と這い松のコントラストが綺麗だ。


8:30 a.m. 大のぞきに到着。 爆裂火口壁と深くえぐれた谷が圧巻だ。
王滝頂上まで後一息。

8:50 a.m. 王滝頂上着。 御参りの後 防風壁外側から、奥の院、噴気口、剣が峰を望む。


ここは冬場はとても風が強い所だ。
ずっと昔、今のかみさんと一緒に来た時の事。 防風壁から出た一瞬かみさんの身体が宙に浮きそのまま3m程先にワープ。 そのまま地面にベチャッ。その後は2人とも四つん這いで強風帯を抜け出した。
いくら軽いといっても冬装備一式担いでいるので60kg近くはあった筈。
そのすぐ後の富士山での雪上訓練での事。テントの中で、
 A 「さすが、富士の突風は凄かったな。」
 B 「ほんと 凄かったですねえ。」
 かみさんと僕 
  (お互いの目と目をあわせて)「・・・・・・・。」
否定はしませんでしたが、かみさんの目は明らかにこう言っていました。
 「この前に比べたら今日の風なんてどうって事ないよねえ。」

そんなこと嘘のよう。 今日はメチャクチャ穏やかだ。
剣が峰を目指し最後の踏ん張り。

9:18 a.m. 剣が峰着。ここも風は穏やかで秋の柔らかな日差しを受けて極楽気分。
周りの景色を満喫する。



剣が峰頂上の祠

奥の院、王滝頂上、強風帯を俯瞰

二ノ池と北に連なる山頂群

頂上祠下の階段


ここで大休止。菓子パンを頂く。

この後社務所の裏から一ノ池外輪山を辿る。 地獄谷からの硫黄臭が鼻をつく。

地獄谷の向こうに奥の院


外輪山の登りにさしかかるが風が強く寒い。このまま稜線を行くのは寒くてかなわん。ズルを決め込みパスして一ノ池を横切る。外輪山北東端を登り二ノ池への道に出る。 賽の河原がすぐ下に見える。


10:05 a.m. 二ノ池着。


賽の河原から一の池外輪山を望む。けっこう下ってきたなあ。

10:38 a.m. 三ノ池と摩利支天の分岐着。三ノ池は帰りにとっておき、摩利支天に向かう。孤独な継母がはずれの方にぽつんと立っている。

11:10 a.m. 摩利支天着。 継母が荒々しいが端正な姿を見せている。反対側の濁河方面の紅葉が綺麗だ。

尾根上の岩の上で暫し寛ぐ。気温も上がり絶好のお昼ね環境だ。
五ノ池、継子方面もよく見える。


その後 五ノ池へ降り四ノ池を回り込み継子岳に向かい、12:20 継子ドーム着。

継子岳の北端から北を見下ろすとスキー場が見える。〔チャオゴンドラ駅まで××分〕なんて真新しい看板があったから、これがチャオ御岳スキー場なのだろう。
このスキー場はつい数年前に出来たばかりですが、その頃既にスキーブームは去り、スキー人口も減りかけていた筈。おまけに木曽福島からも飛騨小坂からもとてつもなく遠い。誰がこんな辺鄙な所へ来るものか。
こんな開発をして採算とれるのかなあ? しっかり環境破壊しておいて、採算とれないから閉鎖、おまけに銀行の不良債権増、村の財政破綻、なんて事にならなければ良いが・・・。
名鉄が関わっているらしいが、着手前に方向転換できないなんてお上と同じだなあ。

ぼちぼち腹が減ってきた。”レストラン四ノ池”へ急ぐ。
外輪山東端から四ノ池流出口へ下降する。 時々ガスが切れ陽がさすと這い松や草紅葉が輝きだす。

12:55 四ノ池流出口から三ノ池への登り道の中腹に陣取る。ここが”レストラン四ノ池”。 四ノ池をおかずに昼食を摂る。
13:30 出発。 13:40 三ノ池外壁北端に到着。いつもは池の東側を辿るのだが、今日は五ノ池側から戻ろう。

14:08 賽の河原東端に登りつく。 ここからの三ノ池は格好のビューポイント。

後は賽の河原から二ノ池へ登りそこからは剣ヶ峰のトラバースルート経由で 15:10 に王滝頂上に到着。
今日は、あちこちでのんびりしていた為、随分時間を食ってしまった。 秋の陽は釣瓶落し。奥の院へ寄っていたら田の原に着く頃にはラテの厄介になる事になってしまう。 従ってパス。
石の上を飛びながら軽快に下降する。 前を行く人がすぐ道を開けてくれるので、休む暇もなくどんどん降り、15:50 田の原湿原の北端展望台に着く。
夕日が一時の間、白樺の黄葉やナナカマドの紅葉を燃え上がらせた。

16:05 車に帰着。 約9時間の工程。 久し振りにへろへろですわ。
その後、うしげの湯に浸かり帰途につく。
2002年10月06日20時12分00秒

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