徒然なるままに、暇にまかせて心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ってみます。
先週はあまり天気がよくなかったのでPASS。 今週も天気予報は土日曜とも雨で、PASSの予定。 うーん軟弱!
それで、雨の日の行動について。
最近、篠突く雨をものともせず行動している人達をよく見かけます。それで、かみさんの若い頃の事をよく思い出します。彼女がまだ学生だった頃の事ですが、お金も暇も無い中やりくりして計画を立てているものですから、文字通り雨が降ろうが槍が降ろうがお構いなしで予定を消化していました。
ある時など台風が来ている事が解っていながら、かみさんは相棒のF君と出かけて行きました。
「行ってみなけりゃ(天気は)解らない。」この言葉は事実には違いないのですが、十中八九無駄になる事は目に見えていました。
案の定、途中から嵐の中を引返してきました。奥又白まではチョット風が強い程度だったのに急に大嵐になったとの事。崩れるのが取り付く前だったから良かったものの、取り付いてしまってからだと、場所にもよりますが、大抵引返すより上へ抜けようとしてしまいます。ルートのグレードは天候によって大きく変わります。U、V級の所でもいきなりW、X級になってしまいます。挙句の果て遭難なんてよくあることです。
引返すのが早かったせいもあり、下山路が川になりかけているところを逃げ帰ってきたそうです。
その後も「行ってみなけりゃ解らない。」は、ずっと続きましたが、状況判断力は失敗を重ねる度に着けていったみたいです。
自然の中に入り込むという行為は、天候によるリスクの変動がとても大きいと思います。好天時は殆ど0に近いリスクも季節と天候により比較にならないほど大きくなります。また、悪天による体力の消耗がそれに追い討ちをかけます。
予見できる範囲内のリスクなら誰でも対応可能です。山へ行くという行為はリスクマネージメントの鍛錬という面も持合わせているのではないかと思います。
そしてそれは一般道でも同じことだと思います。周りにいつも気を配って(悪天時はとくに)、あの岩は崩れてこないか、この流れならこらえられるか等、対処の仕方を考えながら行動していないと事故はおこるべくしておこります。
昔、会の先輩がよく言っていました。「山は人に公平に接してくれる。相手が誰だろうが荒れる時は荒れる。こいつは年寄りだから、こいつは新人だからといって手加減してくれない。」
そこで私の得たリスクマネージメント法。【君子危うきに近寄らず。天気の良くない時は家でのんび〜り、していましょ。】
|